深い記憶の底で鮮やかに深緑が揺れた






【 たまにはこんな話を 】 




佐伯は慌しげに瞬きを繰り返すと、並木道に覆い被さるようにゆらゆらと影を落とす緑葉樹を見上げて
立ち止まった。前にもこんな光景があった、とふわふわとした既視感を覚えたが、記憶の波間を辿るのは早々に諦め、そのまま歩みを速める。長いとは云えないが短いとも云いがたい十数年の過去の中、こんな日本の何処にでもあるような風景は何百回と見たことだろう。思い返すだけ時間の無駄だった。

それより―――

ちらりと腕時計の時刻を確かめると焦りの表情で浮かべ、佐伯の足取りは自然、駆けるようなものへと
変わった。




「…越前君!…ごめん、だいぶ遅れちゃったね」
「佐伯サン。だいぶ、ってまだ2分もたってないと思うんデスけど…」

華奢な右腕に嵌まった似付かないほどにいかついデザインのデジタル時計を見てリョーマはことりと首を傾げた。焦ったような慌しい足取りで並木道の向こうからもの凄いスピードで、それでも颯爽とした雰囲気を隠せずに駆けて来た佐伯がリョーマの直ぐ目の前で止まったと思ったら。乱れる息を整えようともしないで行き成りの謝罪を浴びせ掛けてきたのだった。
あれ、そんなに遅れたっけ、とリョーマは不思議に思いながらも時刻を確かめてみたが、機械的な文字は10:01:53とチカチカ光って無機質に告げている。大幅な遅刻を尽く繰り返しては、手塚や竜崎から大目玉を喰らっている身のリョーマとしては、決して遅刻に入らない時間だったが、佐伯は心底申し訳ないと言わんばかりに、端正な顔を歪ませながらしきりに謝罪を繰り返していた。

「本当ごめん。出かけに姉に捕まっちゃって」
「あの、本当に気にしてないんで。…佐伯サン、おネエサンいるんですか?」
「あぁ、一人厄介なのが、ね。今日も俺が横浜でデートだって知ったみたいで。急いでるって言うのに、出かけに買い物頼まれちゃったんだ」

走った所為で汗に濡れて、それでもさらさら綺麗に流れようとする髪をかきあげながら苦笑を零した佐伯にリョーマはふーんと気のない返事をしてからつい、と視線を逸らした。その不自然な動作に、佐伯は疑問の表情でひょいとリョーマの顔を覗き込む。
途端に視界にいっぱいに広がった、佐伯の嫌味のない整った容貌にリョーマはますます顔を背けた。けれど、佐伯は、白鉱石のように見えるが酷く柔らかい熱を伝えるリョーマの両頬に手をやって、無理やり自分に向かせるという荒業でリョーマとの距離を縮めようとする。
突然自分の頬に触れた滑らかな手の感触に目を見張ったリョーマは眉間に皺を寄せて、尚も顔を覗き込もうとする佐伯のアップから視線を逸らした。少しだけ火照ったような小さな頬を心配そうに佐伯は見つめる。

「越前君?大丈夫?熱でもあるんじゃない」
「…何でもないデス」

決して視線を合わそうとしないまま、リョーマはいつもの無愛想な様子で素っ気無く答えた。佐伯は眉をひそめて尚も心配そうにしながらも名残惜しげに両手を離す。

「そう?ならいいけど…気分が悪いなら言ってほしいな。心配だしね」

佐伯が臆面もなく言い切ると、リョーマはようやく視線を向けて小さく頷いた。それでちょっと安心したように佐伯は嫌味のない爽やかな笑みを浮かべ、リョーマを前へと促して、二人は歩き出した。






「……あの、コレってデート、なんですか?」

さわさわと吹き抜ける穏やかな風に、気持ちいいね、などと他愛もない会話を振っていた佐伯は、リョーマからの躊躇いがちな質問をされて困ったような笑みを零した。

「俺はそう思ってるけどね」
「…そうなんですか」

それきり黙り込んでしまったリョーマに、佐伯はまずかったかな、と内心のみで不安に思う。行き成り、デートだなんて、まずかったかな、と。




―――この想いは佐伯の一方的なものでしか、無い。

佐伯とリョーマの間には確かなものなんて何も無かった。
先輩でも、友達でも、勿論恋人でも何でも無い。
只の、顔見知り、だ。只の知人。
テニスという繋がりを持っただけの、只の。

告白すらまだ出来そうにもない、そんな勇気すら出ない、只の知り合い。

だから何とかしてもっと他の確固とした繋がりを作ろうと、先日ばったり街中で出会った偶然に感謝して、強引に連絡手段としての携帯番号を入手し、其れを早速使って、今日は何も用がないと言ったリョーマを佐伯は半ば騙すようにして連れ出しただけだった。


其れを、デート、だなんて言っちゃってまずかったかな。

―――でも、今さら否定する気なんか更々無い。


少し下でふわふわと揺れ続ける艶やかな黒髪を見るが、身長差の所為で綺麗に渦巻く旋毛しか見えない。綺麗な顔の真ん中で、綺麗な光を放っては存在をはっきり主張する、綺麗な瞳は今は見えなくて、佐伯は内心で少しだけがっかりする。


「…今日は、せっかく来てくれた越前君のために横浜を案内しようと思うんだけど。どこかリクエストはある?」
「特に。あ、でも親父が横浜に行くんなら、何とか丸って船を見て来い、って言ってた」
「何とか丸…?あぁ山下公園かな、海の見える。…丁度良かった。姉さんのおつかいを頼まれたのも其処なんだ」

海におつかいなんデスか?と不思議そうに見上げたリョーマの黒々とした両眼がきらりと太陽の光を反射して琥珀に煌めく。爽やかな風にさらりと前髪を揺らしながらも並木の影を顔に落とした綺麗な瞳をやっと目にすることができて佐伯は知らず甘く微笑む。




そして、忘れていた既視感がふいに甦った。

新緑の中、穏やかな風を受けて佇む少年。
黒々とした髪に陽光を照り返す、何より強い其の瞳。


―――其の光景に息を呑んだ。


「佐伯、さん?」
「…あぁ、海じゃなくて、其の近くにあるお店に用事があるんだ」


そう、確かに彼だった。
そして、其の時、彼の隣には―――


「…君は、不二と付き合っているの?」


唐突な佐伯の言葉に、リョーマは一瞬目を見張る。会話の流れも組み立ても何も無い不自然な問いかけ、そしてとても真剣な佐伯の瞳がリョーマの足を止める。いつものような爽やかな笑みも浮かべようとしないで、佐伯は酷く真剣な顔でリョーマを見つめている。
並木道の真ん中でただ立ち竦む二人。午前の静かな時間帯、辺りに人気は無い。

「違いマス」

真剣な佐伯の瞳よりも強い瞳でリョーマがはっきりと否定の言葉を紡いだ。其れに佐伯は明らかに分かる安堵の息をもらす。リョーマはそんな佐伯に気づかない態度で軽く言葉を続ける。

「でも、好きだとは言われましたけど」

一瞬目を見張った後、佐伯は、だろうね、と苦笑を零してまた一つ髪をかきあげた。幼馴染という厄介な経歴があるだけに、不二の好みは嫌でも熟知してしまっている。たおやかな容姿で優美な笑みを浮かべる昔馴染みは昔からとにかく面白いモノが好きだった。
其れは、物でも人でも何でも、オモシロイ、ものが。
そして其れは目の前で不思議そうな顔をしている小さな存在にそっくり当て嵌まった。とびきり上等な人形みたいに綺麗な容姿で、でも実はおもちゃ箱のような一年生ルーキー。
いったい中から何が飛び出してくるのか皆目見当もつかない。油断しているとこっちが引っくり返されるような。如何にも不二が好むような存在だったから。

初めはそう思って彼から目が離せなくなった。昔から似たところのある幼馴染とは意識しないまま張り合うことも多かった。だから、彼が惹かれそうな青学の小さな一年生ルーキーに好奇心が煽られたのだった。


でも
だから、惹かれたというわけではない。


「…ちゃんと断ったから安心してクダサイ。佐伯サンは、不二先輩のこと…好き、なんですよね?」
「…は?」

顔色を微妙に濁してリョーマは何処か気まずげに俯いて佐伯と視線を合わそうとしなかった。佐伯は呆然としながらも、癖のある幼馴染の笑顔を思い浮かべて眉根を押さえてうめく。

「…もしかしなくても。きっと、不二がそれを言ったんだよね?」
「ハイ」
「……あいつは…っ」

忌々しげに唇を噛み締めた佐伯をリョーマは不思議そうにじっと見上げる。苦々しい笑みをまたひとつ浮かべた後、佐伯は其れを消して喰えない顔を作って微笑んだ。

「嘘、だよ、それ」
「うそ…?」

疑問符も露わに強い視線でリョーマが佐伯を見つめる。瞬きもしない其の幼子のような黒い瞳が自分に注がれるのに、否が応でも高揚感が波のように訪れるのを佐伯は感じた。彼特有の、相手を射竦める二つの光はいつだって冴え冴えと響いて心に届く。其の強い眼差しでずっと見つめていてほしい、自分だけを。つわものにもあの不二の告白を撥ね退けたというのなら、まだ自分の入るスペースはあるかもしれないと一縷の望みで意を決した。
まだ時期尚早だとは分かっていたが、今を逃すともう機会は訪れないかもしれないと半ば焦る気持ちもあった。この魅力的な子どもを狙う輩はきっと五万といて。


「…越前君は今、フリー?」
「は?」
「恋人はいない?」
「はぁ、…今は、いないっす」
「じゃあ、俺と付き合って?」
「…はぁ?」

にっこり、と爽やかにして見る者に対して警戒心を微塵も感じさせない綺麗な綺麗な笑みで佐伯がリョーマににじり寄る。

「ね?」
「…でも、不二先輩は?」

困惑した表情でリョーマは佐伯が寄った分だけ後ずさろうとしたがいつのまにか囲うように囚われてしまっていてそれも叶わなかった。リョーマはせめてもの抵抗として綺麗な首の線を佐伯に見せながらのけぞるように距離をとる。先ほど佐伯本人の口から嘘だと否定されたが俄かには信じがたかったので、その不信感も顔にありありと表していた。

「不二とは腐れ縁なだけだから気にしなくていい。俺が奴を好きだとか言ったのはただの牽制だから」

不二が嘘吐きなのは知っているだろう、とにっこり笑みを浮かべた佐伯にリョーマはことりと首を傾げた。リョーマの知る中の不二は確かに時折りとっても胡散臭くて得体の知れない怖さがあったが、いつだって優しい先輩然としていて決して嘘なんかついたことはなかった。ますます不信そうな眼差しを強くしたリョーマに佐伯は思わず苦笑した。あの狡猾な不二が怱々しっぽを出すようなへまをするはずもなかったか、と思いながらもリョーマが逃げた分だけ間合いをつめる。更に逃がさないようにぎゅっと手を握るという荒業でぐっと顔を近づけるとリョーマは視線を逸らして逃げたそうな素振りを見せた。
何処か赤く映った小さな耳朶におや?と思い、のけぞって背ける顔を覗き込むと、更に薄紅に染まった柔らかな頬が黒髪の合間から覗く。其の表情は先ほど見せたものと似通っていて、具合が悪いのではなかったのかと心中で一人ごちて納得する。
どうやら彼は自分の顔のアップに弱いらしい。
確信に似た思いで更にぐいと顔を近づけるとますます必死に顔を背けようとする少女のような可憐なさまに確かなものを見つけた。顔の造作だけでもどうやら彼の気を引くものが一つだけでも自分に有ったことに安堵しながら、それなら、と真剣な顔を近づけて、想いを吐露する。

「俺は君が好きだよ。一目惚れに近いかな。それから関東大会で見た君の勇姿にますます惚れた」

持ってるものは有効活用しなければ、と更に甘い笑みをにっこりと浮かべて言い募ると、逃れたいのかしきりにもぞもぞと小さな身体を揺らしていたリョーマの動きがぴたりと止まった。キスも出来そうなほどに至近距離で見つめる佐伯にかぁと可愛らしい顔に血を上らせている。
見る者が頬を染めるような甘い顔立ちを懇願するように歪めて佐伯が微笑った。





「ね?…だから、お願いだから、俺の恋人に為ってください」






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「……ぇ、ええーーーっっ!!?」
「ちょっ!エージ先輩っ、声が大きい!!」


焦るような表情でしぃっと顔の前で指を立てたリョーマに菊丸は慌てて大声を出した口を両手で塞いで辺りをきょろきょろと見回した。部活の休憩中、クラブボックスの裏手の茂みには隠れるように身を屈めた二人の影しか見当たらないがそれでも菊丸は必死に声音を抑える。

「だ、だっておちび!…あの佐伯と付き合いだしたって、マジで!?」

そんな素振りも雰囲気も二人の間には無かったはずなのに突如リョーマの口から飛び出した衝撃発言に菊丸は驚きを隠せない。
何といっても相手は『あの』不二の幼馴染の六角中佐伯。
何処か不二と似通った雰囲気を漂わせた佐伯と、目の前で珍しくも頬をほんのり染めて俯くリョーマとの間に接点も何も無かった筈。

「な、なんで!?」
「佐伯サンに『恋人になって』って言われたんで『ハイ』って答えたんス」
「ハイって言っちゃったのーーっ!?」


もうっ!だからセンパイ声が大きい!とリョーマに毛を逆立てられて菊丸は大きな図体を縮こまらせながら、ゴ、ゴメンと口ごもる。咄嗟に謝ってしまったが、何かが違う…と菊丸は思った。
けれど、仔猫のようにぷりぷり怒っているリョーマの姿に絆されてしまい、ハァッと溜め息をついた。付き合うに至った経緯も気になるが、それよりもいったいどうしてコノ後輩がこんな処に引っ張ってきて自分にだけ佐伯との付き合いを打ち明けたのかが気になった。

「え?だってエージ先輩は不二先輩の親友デショ?だからデス」
「はぁ!?おちび、だからって何さ…不二と親友なのはまぁ…否定しない…けど!『だから』って。全然話つながってないし」
「だから!不二先輩と親友のエージ先輩に色々協力してもらいたいんス」
「はぁ…?」
「…不二先輩には佐伯さんと付き合っていることを秘密にしておきたいんデス」



真剣な顔で話し出したリョーマの主張を纏めると、つまりは、こうだ。

不二は幼馴染の佐伯のことがずっと好きで、不二がリョーマに告白したのも実は其の為。
佐伯がリョーマに興味を持ったのに気づいた不二が先手を打って、佐伯とリョーマが近づくのを阻止したかったのに他ならない。佐伯に並々ならぬ執着を持っている不二は、後輩のリョーマが佐伯と付き合いだしたと知ったらリョーマに何をしてくるか分からない。
同じ部活動で一緒に行動する機会も多いのに其れは危険だから、不二には内緒にしよう。

と、佐伯本人が言い出したらしい。
そしてリョーマは其れに洗脳されたのか分からないが、とにかく佐伯の言うことを納得した、と。
で、ボロが出るといけないから手っ取り早く不二の一番近くにいる菊丸に協力を願ったというわけで。


(…不二が知ったら、怒るぞー…)

菊丸はぶるりと身体を震わせた。よりにもよって不二が恋敵の筈の佐伯に恋心を抱いてるなんて事実をこの後輩が信じてると知ったときの不二の反応が怖すぎる。幼馴染と言えど、いや、幼馴染だからこその確執が不二と佐伯の間には色々とあったらしいということも菊丸は知っていた。

(こわすぎる…!!)

死人が出るくらいではすまないかもしれない。


菊丸の内心の動揺振りを知らないリョーマは頬を赤らめながら唇をとがらせた。
…あーおちびそんな顔もできるのねー、可愛いなー…と、菊丸は軽く現実から逃避したくなる。

「オレはそんなの平気だって言ったんスけど……佐伯さんが自分の目の届かないところで何かあったら心配だから、って」
「あー…そう」
「それに、不二先輩は恋のキューピットだからお礼を言いたかったんですケド」
「あー…そう…ぇえっ!?不二が恋のキューピットぉ!?」

それこそありえないし!!

と、大声を出した菊丸はまたもや睨まれて、すみません…と2歳も年下の後輩の前で小さくなった。
小さくなりながらも、口の中でぶつぶつとありえない、それこそ絶対ありえない…と呟く。
(あの!不二!が!! 目に入れても痛くないほどに色んな意味で可愛がってるおちびと佐伯の恋の
橋渡しを!)

「でも、菜々子サンがそう言ってたッス」
「あー…うん、おちびが菜々子さんに何を言ったのかは知らないけど…やっぱありえないと思うなー…うん」

もごもごと反論する菊丸にリョーマはぷぅっと頬を膨らます。敬愛する従姉妹の言うことに間違いはないと思っているのだろう。それを否定されて怒っているつもりのリョーマの姿に本日二度目の現実逃避を行なう菊丸。
(あー…カワイイなー…)

「でも!不二先輩が 『佐伯はね、あんな顔して性質の悪い不良なんだ。それもトップの。とぉっっても危険な男だから近づかないようにね!』って教えてくれたんス。…それで、あんなに爽やかそうな人に見えるのに、って思って興味を持ったのがキッカケで…それで……それから…」

(あーかわいいなー…おちびのやつ照れてやんの…なんだかんだ言ってけっこう本気で惚れてんだなー…)
次第に語尾が小さくなっていくリョーマの顔はすでに真赤だった。鼻の下を伸ばしながら滅多に見られない後輩のそんな姿を堪能した菊丸は渋々ながら現実に戻ってくると大きく溜め息を吐いた。
話を聞いてしまったからには、自分も一応共犯というやつにになってしまったのかもしれない。可愛い弟のように思っていた後輩に恋人が出来たことはちょっぴり淋しいが、大人への階段を昇る手助けを、兄として先輩としてしてやらなければいけない!と、妙な決意を胸にした菊丸は、真剣な顔でリョーマの肩をぐっと抱いた。目を見開いて迫る菊丸にリョーマはビクッとする。ちょっと怖かった。

「…おちび!絶対に!不二にはナイショにしような!!絶対にな!!!」

間違っても今のことを言うんじゃないゾ!と鬼気迫った表情の菊丸に引き攣りながら身体を引くリョーマはこくこくと頷いて。
がんばろうな!!と必死の形相の菊丸に内心思ってたことを押し留めて、「ッス」と答えるだけにした。






―――ほんとは。

佐伯サンと付き合ってるって不二先輩に言ったら、諦めてくれるかなー、なんてちょっと思ってたんだけど。
だって、ライバルは少ないほうがいいし。

でも、暫くは邪魔されたくないのもホントだから。



――――だから、この恋は秘密。






2005/02/02







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